ベトナム・ホーチミンではO垣共立BK、ホーチミン駐在事務所のI所長のお話をお聞きすることができた。40代と思うが切れ者だと思う。しかしながら名古屋市出身ということで、フランクに政治・経済事情をお話していただけた。ベトナム編の最後にそれをまとめてみました。
・共産党1党独裁体制であることを忘れてはいけない。公務員が多いがその賃金は低く1人では家計は支えきれない。故に共働きか、賄賂(左手の収入と言う)が当たり前のように横行している。
・治安はフィリピン、インドネシアに比べるとはるかに良い
・役人のレベルが低く、法律変更についても周知徹底されていないので、申請側からレクチャーする必要があるほど。加えて支持や方法に一貫性がないため「申請業務」にかなり工数と忍耐が必要である。
・識字率が90%と高く、若い労働力が豊富(28.5歳)である。ワーカーの賃金レベルは300ドル(中国の1/3、タイの1/2)、但し上昇も激しく5年で2倍になった。
・外国からの直接投資は2013/1~7で日本が34.4%を占め1位、累計でも2012/12までで日本が1位である。故に大変親日的である。
・北部:ハノイは首都で行政の中心製造業の集積が進んでいる。中部:ダナン市が中心、東西回廊によりラオスに直結している。南部:ホーチミン市は経済の中心、国内販売を目的とした企業の進出が多い。北と南は今でもあまり仲は良くない。
写真は南ベトナム政権時代の大統領官邸であり、同時にベトナム戦争終結のシンボルでもある「統一会堂」です。