10年前駆け出しの私をコンサルタント顧問として初めて雇っていただけたときの話です。
社長さんに「顧問って何をやればよろしいでしょうか?」とお尋ねしたところ、「何もしなくてもいいです。
気が向いたときに我社に来て、私の話を聞いてくれればいいんです」と言われました。
「はあ?」と困惑した私にその社長さんはおっしゃいました。
「社長業は孤独なんですよ。部下にも家族にも言えないことがある。特に弱音はね・・・」
その後、私も小さいながら代表をやっていた時に痛切にその思いを感じました。それは社長業の宿命と思いま
す。また、それを支えてあげるのも我々の大切な仕事と考えるようになりました。
しかしながら、「孤独」と「孤立」は大きく違います。それを混同している経営者もいますが、小さな
会社で、業績の良くない会社ほど「社長が孤立している」ケースがよくあります。
それは別の意味で大きな支援をすることになります。