不思議な価格設定

2013.11.07

不思議な価格設定

先日家族で○オンに行った時のことです。専門店街の店に入ると、「これで30%オフです」とチラシを渡されました。登録も何もしません。その場でもらって、その場で渡すだけです。ほとんどの商品が対象です。おまけにタイムセールスが加わり、さらに1000円の値引きです。10、000円弱の洋服で計40%引き、さらにジュエリー入れのおまけ付きです。一体適正売価はどこにあるのでしょう?

まあ得てして「売値」はこんなものです。生産財「部品」においても加工原価は標準売価の30%〜50%ぐらいです。ところが決算してみると粗利は15%、営業利益で3%出ればおんの字です。つまりロスコストがいかに大きいかということです。もちろんそれを低減する活動も大切ですが、「商売」というものは概ねそんなものと考えることも必要かもしれません。

○オンのお姉さん、仕入れ値を上回っているからといって、あんまり値引くとお店が赤字になりまっせ!

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中小企業診断士 成瀬 和典

プロフィール

1958年愛知県名古屋市生まれ。
早稲田大学卒業後、自動車部品製造会社に勤務。
その後、2003年中小企業診断士登録。同年成瀬コンサルティング事務所設立。
専門は工業、人材育成およびIT等。
一般社団法人愛知県中小企業診断士協会会員、同中小企業診断士実習指導員。
社団法人中部産業連盟中小企業診断士登録養成課程実習インストラクター。
名古屋商工会議所会員。

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